木造住宅の耐震化(リアル実験 その③)
京都でリフォーム・リノベーションを行っている
(株)TAKAMOKU工房の高木(タカギ)です。
さてさてリアル実験の③です
木造住宅の耐震工事って
本来は既存の建物の細部を調べます。
最低限、図面は必要で
その図面をもとに
基礎は無筋基礎なのか有筋の基礎なのか
ベタ基礎か布基礎かに始まって
筋交いの有る無し
屋根材は何か 外壁はどんなつくりなのか
などなど・・・。
その調べた項目を元に
○○な材質で△な方法を選択して
ここの壁を補強しましょうとか
ここには△□の金物で補強しましょう
とか
建物全体で計画をします。
本来、基本的には闇雲に
なんでも金物などで
補強すれば耐震性があがるという訳ではなく
建物のバランスをみながら
適正な補強方法と補強場所で
家の耐震性をあげるということのようです。
なので、偏った補強とか
建物の一部屋だけを補強するのというのは
建物に捻じれが起こって
良くないという考えのようです。
※ 間違っていればすみません・・・。
僕はそう教わったように記憶してます
で、リアル実験です
自宅も古く
地震のたびに揺れが気になるので
何とかならないかと家族から言われたものの
部分的に色々しても意味もないことは
理解していたので
はじめは積極的に何かをするつもりはなかったわけです
でも、せっかくの機会なので
特別耐震的に強いとは思えない家だったので
自分の考える方法でやってみようかと(笑)
誰にも遠慮しなくていいのでね
実験的に今回リフォーム工事をする
LDKと洗面・お風呂・1階の和室だけ
取付可能な範囲で
金物をつけたり壁を合板で壁を固めてみたり
リアル実験です。
実際は地震なんて
起こらない方がいいので
本当の結果は
災害時にしかわかりませんが
これが大きな地震のときに
家が揺れて一気に倒壊するのか
部分的にでも今回の補強の効果があり
全壊を免れるのとか
もしくは
倒壊までに時間が稼げて
逃げることができるのかを
検証できればと思います。
結局、自分の家が全壊・半壊をしても
自分たちが逃げれる時間を稼げるかが
旧耐震以前の建物の耐震化のポイントなので
その点は頭の隅に
置いてもらえるといいのかなぁと思っています。
あくまで参考程度に。
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