想定内と想定外 ②
京都で身体に優しい
リフォーム・リノベーションの仕事を行っている
(株)TAKAMOKU工房のタカギです。
前回のブログで
想定内と想定外の出来事を
書きましたが
第二弾として
想定内と想定外の出来事が
解体によって判明した話を
UPしたいと思います。
土台や水道管で
想定していたこととは言え
少し動揺してたと言うことは
内緒にしておきますが
さらなる悲劇があろうとは
考えてもいませんでした。
少し専門的な話に
なるかもしれませんが
解体が進むにつれて
なにかおかしいことに気づいたのが
ん?ん?ん?
外壁面と室内の壁との間に
断熱材が
全く入っていないではありませんか・・・。
※壁の間になにも入っていない上に、横に止めている板が見事にシロアリの被害に
お判りでしょうか
断熱材という建材を
通常、外壁と室内の壁との間には
40年近く前の建物でも
壁の中には断熱材は入れていると
思っていたモノが・・・。
(床下の断熱材は入れていない
可能性はあると認識していたけど)
何も無しとは!!
マジか!!
いくら昔の家とはいえ
冬は寒かったわけや。
こんなもんかと思って住んでいたけど(苦笑)
※ 急遽、壁に入れるための断熱材を準備
壁に断熱材が入っていないためか
おそらく室内の外気温の温度差で
壁の中で結露して木が柔らかくなったりしたことが
原因の一つとしてあったのか
室内側の壁の板にシロアリの被害も・・・涙
当時の経緯はわからないけど
工務店側の手抜きというか
予算を抑えようとしてか
入れない選択をとられたか・・・
壁をはってしまうと
誰にもわからないからね。
ということで
シロアリ被害の材木は全て撤去して
防蟻処理をしなおし
壁をめくった工事範囲に関しては
今できる範囲でしっかり断熱材を装填し
床も断熱材を敷き込む判断を。
※ 床の断熱材も入っていない
30年、40年前って
業者の好き放題にされていたのかも知れません
(※ しっかりやることはやる業者さんもおられたとは思いますが)
当時、建物価格を下げて欲しい要望を
父親は工務店側にしていたようにも聞いていたので
工事業者は見えないところで
手を抜いていたように思いますね。
価格は正直なモノです。
正直、僕は今までのリフォーム案件で
一方的に無茶な値段の駆け引きや交渉を
持ちかけられたときは
その商談を躊躇無く
途中でおりる判断をとってきました。
なぜか??
理由は簡単。
一度、正式にお請けした工事で
使わなければいけない資材を省いたり
やらなければいけない工事を行わないような
無責任な工事ができないからです。
零細企業としては
信用が一番の生命線なのは明白で
コツコツ時間をかけて
積み上げてきた信用が
一瞬で消えるようなことをするくらいなら
請けない選択を取る。
家という大きな買い物を
八百屋で値引き交渉をして
野菜を買うように価格を叩くと
必ずどこかにシワ寄せがくるハズなので
少し冷静に考えた方がいいかもしれません。
これから
現地で作っていくモノなのでね。
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